4年間

東京のスタートアップで働く大学休学2年目の人のブログ

優秀な若いベトナム人の意識低い系問題

僕には、日本語が喋れるベトナム人の友達が多くいます。それは、僕のベトナムでの海外インターン先で当時バイトしていた大学生だったり、交流会的なところで仲良くなった若手のビジネスマンだったり、はたまた彼女だったりするのですが、ともかくそういう友達が10人以上はいます。

そしてその中には今日本に住んでいる人も2人います。1人は飲食チェーンな会社で3年間働きに来ていて、もう1人は一橋な大学で4年間+1年間の語学学校での留学中です。

彼らはベトナムの中では超優秀で、貿易大学(ベトナム単科大学しかないのですが、貿易大学は日本で言う東工大の経済版だと思って下さい)をいい成績で出ていて、日本語も英語も(あと当たり前にベトナム語も)話せて、単身日本に乗り込んで来るくらいには行動力もあります。

そんな国を期待を背負った超優秀なベトナム人達ですが、将来について話していると違和感があります。国に帰って何をしたいかという質問に対する彼らの答えは「裕福に暮らしたい」だとか「そもそもベトナムに帰りたくない」というのが大概です。

彼らの日本に来るモチベーションは、何かを学びたいというより「ビザが出てる間にバイトしまくってお金を稼ぎたい」とか「豊かな(食べ物が美味しくて街がきれいな)日本で暮らしたい」とか「アニメのイベントに行きたい」だったりします(最後のは特定の1人の例です笑)。

いわゆる日本人の意識高い系の対極にあるような気がするので、意識低い系とでも名付けようと思います。

 

この意識の違いは、もともとの生活水準の圧倒的な差に原因があるのだと考えています。ベトナムは平均月給が2,3万円、貿易大学のトップ卒でも新卒で月給5万円ほどです。一方で日本でひたすらバイトをすると月給15万円は稼げます。ベトナムでのスーパー優秀な人の3年分です。

こういう話があり、そもそも日本に来られるだけで満足だったり、日本でお金稼ぎまくって帰ってから裕福に暮らすことが目的になっちゃったりしています。つまりは満たされていない欲求のレイヤーが低いんですね。

新卒での大企業や外資企業への就職が超人気だった少し前の日本に似ている気もします。ベトナムの学生も、いい暮らしをするために外国語を必死で勉強して、外資系企業に就職したがるので。しかも日本でいう外資(大概は米企業)はアップオアアウト(昇進するかクビになるか)っていって結構シビアみたいですが、ベトナムからすると日系企業外資なので、給料高くてしかもやたら優しい日系企業っていうので、彼らからすると最高の環境です。

 

日本に来れるようなベトナム人は明らかに国の中では超が付くほど優秀だし、日本と比較したときのベトナムの違和感にも気づいているような、国を変える力を持った人間です。ただ、そういう人間が自分の力を発揮しようとせず、低いレイヤーの欲求を満たすだけで満足するという、なんとも悲しい現実です。

もちろん僕の知る中にも、日本語が喋れて意識の高いベトナム人はいます。2人だけですが。

ベトナムの事情の一部にしか詳しくないですが、この話は他の発展途上国にも言えるような気がしています。こういうこと考えると、人類を良くしていくような新しいイノベーションは、そのほとんどが、下位レイヤーの欲求が満たされていて余裕のある先進国から生まれるんだろうなぁと思います。